著者
程 曼麗
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大学国際社会文化研究所紀要 (ISSN:18800807)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.256-264, 2004-03-25

『華北新報』は日本降伏前の華北地域における最後のよく知られ,日本軍に操作された新聞である。物質節約及び宣伝強化を目指す "華北政務委員会" 政権の新聞新体制の産物である。『華北新報』はいくつかの新聞を作り上げた。これらの新聞は占領された地域の大多数の人々を,日本侵略者と全てを分かち合わせるとともに,人々の決戦情緒,必勝信念を呼びおこす使命を持つ新聞であった。『華北新報』は総合的な矛盾的新聞である。すなわち,素晴らしい新聞経営理念を含める一方,軍国主義を固守し信奉することを創建基礎とする新聞である。その矛盾性及び『華北新報』の分裂は経営者管翼賢の人格矛盾性及び人格分裂に必然的に反映される。
著者
程 曼麗 劉 波
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大学国際社会文化研究所紀要 (ISSN:18800807)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.28-38, 2005-03-25

『華北新報』は中日戦争で日本軍に占領された華北地域において日本軍が経営した機関紙で,中日戦争後期に華北地域で非常に影響を与えた新聞である。本論文は,『華北新報』をケーススタディとして,ミクロ側面並びマクロ側面で日本に占領された時期に日本軍に経営される新開の経営理念および政策宣伝をめぐって研究した。ミクロ側面で,『華北新報』の内容やコラム配置,論調の特徴,業務レベルなどを整理し,まとめた。マクロ側面で,『華北新報』から第二次世界大戦時期に日本が中国においての宣伝宗旨,目標,戦略および新聞宣伝の体制の特徴を分析した。