著者
小菅 貞良 稲垣 幸男
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.251-254, 1962 (Released:2008-11-21)
参考文献数
9
被引用文献数
5 7

とうがらし果実のカプサイシン及びジハイドロカプサイシンの両辛味成分をペーパークロマトグラフィーにより分別し,抽出後定量してほぼ満足すべき結果を得た. 本分別定量法によりカプサイシノイド結晶及び各種とうがらし果実について, 2辛味成分を定量して両辛味成分の含量比すなわちハイドロカプサイシン含量/カプサイシン含量を求めた.その結果本含量比はカプサイシノイド結晶中において単離した時期を異にしてもほぼ一定であり,また収穫年度,開花期,熟度,肥料及び施肥量にかかわりなくほぼ一定であって,おおむね0.40~0.55であった.