著者
穴井 誠二 伊規須 耕一 目黒 浩一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.222, pp.1-6, 2003-07-18

本論の目的は、高価なインフラ投資なしに、地球環境に優しい交通システムの実現を図ることの提唱である。3次元地図データを入力したカーナビ搭載車では、この地図データからの情報に連動して、自動的にブレーキやアクセルの操作が行われ、安全な運転がサポートされる。具体的には、三つのドライブの例が挙げられる。(1)坂道の始まりと終わり付近での自動的な加速と減速。(2)道路の起伏を考慮した車間距離の設定。(3)カーブ進入時の危険防止支援。勿論、このためには、カーナビハードのメーカーや、自動車メーカーの協力が必要であるが、21世紀の交通社会を展望した場合、その実現に積極的に対応する姿勢が必要と考える。