著者
渡辺 馨 竹ケ原 俊幸 菅並 秀樹 小泉 悟 渋谷 一彦 星野 良春
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.12, pp.1740-1749, 1990-12-20

NHKがHDTV地上放送用に開発したADTVシステムは, (1)NTSC Compatible MUSE-6(NCM6), (2)NTSC Compatible MUSE-9(NCM9), (3)Narrow MUSEの3種類がある.このうちNCM6とNCM9はNTSC信号と両立性のあるシステムである.NCM6システムは, 2チャネルのディジタル音声伝送が行え, 音声符号化はDANCE符号化を用いる, NCM9システムは, 4チャネルのディジタル音声伝送または2チャネルの高品質ディジタル音声伝送が行える.高品質音声はDANCE符号化信号に量子化精度の改善信号と帯域の拡張信号を加えて実現する.これらの音声データを時間軸圧縮して, 映像信号の水平ブランキングへ時分割多重して伝送する.