著者
岡村 〓か子 竹中 はる子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.115-121, 1977-04-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
5

以上のことから明らかになったことは, 1) 切削には包丁を同じ切削抵抗に対しては, 垂直に切りおろすよりも, 被切削試料に対して押し出し切り, あるいは, 引き切りの方が容易に速く切れる.2) 押し出し切りと引き切りを比較すると, 引き切りの方が同じ切削抵抗に対して, より速く切ることができる.3) 切り込み角度を大きくすることにより, 切削速度が同じ場合には, 切削抵抗は小さく, 抵抗が同じ場合には, 速度は速く切ることができる.4) 切削による被切削試料の変形量については, 切り込み角度が大きく, また同じ切り込み角度では引き切りの方が, いずれも変形量が少ない.5) 食品の切削については, 食品のかたさの条件などいろいろあるが, ほぼ, 標準被切削試料で得られた結果が適用できる.