著者
竹田 仁一
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.94-100, 1984-04-15 (Released:2018-01-31)

爆発または衝撃をうけても大破することなく,その後もある程度継続して使用することのでぎる(耐爆,耐衝撃性をもつ)鉄筋コソクリート構造物の設計方法が各国において鋭意研究されている.これは筆 者等が1982年6月西独ベルリンBAMで開かれた耐衝撃設計に関する国際シソポジウムに提出した論 文の概要である. 爆発,衝撃をうける鉄筋コンクリート構造物には静的載荷の場合と異なり,二種の変形,破壊(応答)が発生する,第1次応答(応力波応答),第2次応答(動的弾塑性応答)である、耐爆,耐衝撃設計では対象とする爆発,衝撃によって発生するこれらの応答の大ぎさを定量的に求め,それらがそれぞれの許容値の範聞内に留るかどうかを検討するという手順をとる.