著者
田籠 泰明 生田 拓也 阿南 敦子 西野 剛史 束野 寛人 笠 智就
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.32-36, 2016-03-25 (Released:2016-05-16)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

足関節脱臼骨折は多くの場合容易に徒手整復可能である.Bosworthは1947年に腓骨が脛骨後面に転位固定される整復困難な足関節脱臼骨折を報告した.我々は2004年にBosworth型足関節脱臼骨折の1症例を報告し,その後さらに2症例を経験した.3症例とも無麻酔下に徒手整復を試みたが整復困難であり,観血的整復術を行った.足関節脱臼骨折において整復困難な症例では本脱臼骨折を念頭に置き,CT撮影で病態を把握し,準緊急的に整復術を行うことが必要であると考える.