著者
井上 寿美 笹倉 千佳弘
出版者
関西福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

妊婦健診未受診妊産婦に対する周産期の支援を手がかりとして,社会的ハイリスク要因をもつ子育てハイリスク群に対する周産期医療を組み込んだ子育て支援ネットワークの実践モデル構築のための視座を明らかにした.支援の前提となる実態把握では,未受診妊産婦は6類型となった.子育てハイリスク群である未受診妊産婦支援に必要なことは次の4点である.(1)関係に働きかける,(2)自己肯定感回復支援と他者に対する信頼感回復支援を行う,(3)出生児の新生児期は支援者が常時存在する,(4)若年未受診妊産婦問題を子ども問題としてとらえた支援を行う.