著者
笹岡 直人
出版者
鳥取大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

補聴器などに導入可能な突発性騒音抑圧システムの研究開発を実施した。現在、補聴器に用いられている騒音抑圧システムは騒音の特性が変動しないもしくは緩やかに変動することを前提としているため、衝撃音などの突発性騒音の抑圧は困難であった。そこで本研究では、音声と突発性騒音の特性差のある高次統計量を基にする適応フィルタにより音声成分のみの推定を可能とした。また、適応フィルタのみでは騒音の鳴り始めを抑圧することは困難であるため、高次統計量を用いた騒音検出及び抑圧についても検討を行い、その有効性を確認した。