著者
筒井 和幸
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.24, pp.12-13, 2007-08-18

日本物理教育学会近畿支部の「新理科教育プログラム創造委員会」では,昨年,小学校・中学校の教員を対象にアンケート調査を行い,教育課程改訂の方向性について分析を行った。また,大阪府高等学校理化教育研究会では,「小・中・高理科教育課程に関する懇談会」を毎年開催し,より望ましい教育課程の在り方について意見交換を行っている。これらの調査結果や懇談会での意見から,次期教育課程に対して教育現場で望まれていることを集約するとともに,最近の様々な動向を踏まえて,今後の教育課程行政の在り方について私見を述べる。
著者
筒井 和幸
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.315-318, 2009
被引用文献数
1

2009年3月9日に高等学校の新しい学習指導要領が公示され,数学と理科は2012年度の入学生から先行実施される。学習指導要領解説も含めて高校の理科教育,物理教育に生じる課題を考察した結果,個々の教員の指導力とともに学校の教育課程経営の在り方が重要性を増すことがわかった。本稿ではこれらの考察の結果を報告するとともに,日本物理教育学会(以下,本学会とする)を中心とした物理教育関係者による組織的な取り組みについて提案を行う。