著者
大坂 厚志
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.16, 1999-08-09

本実験は、カミナリの落雷をイメージした実験である。身近な素材を用いて、高電圧の放電であるファラデーのカゴ実験を体験し、避雷針や静電遮蔽について学習する。
著者
筒井 和幸
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.24, pp.12-13, 2007-08-18

日本物理教育学会近畿支部の「新理科教育プログラム創造委員会」では,昨年,小学校・中学校の教員を対象にアンケート調査を行い,教育課程改訂の方向性について分析を行った。また,大阪府高等学校理化教育研究会では,「小・中・高理科教育課程に関する懇談会」を毎年開催し,より望ましい教育課程の在り方について意見交換を行っている。これらの調査結果や懇談会での意見から,次期教育課程に対して教育現場で望まれていることを集約するとともに,最近の様々な動向を踏まえて,今後の教育課程行政の在り方について私見を述べる。
著者
加藤 尚斗 新谷 和也 吉田 周平 山口 洋平 本田 行佑 山田 健一 長谷川 誠 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.132-133, 2005-08-06

平成16年度採択の文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に基づくプロジェクトとして、学生グループが考案・開発した「空の青さと夕焼け」と題する実験授業の内容及びそこで使用した実験教材を紹介する。アクリル板を組み合わせて製作した簡易水槽の中に様々な水溶液を入れ、これにLED単色光や懐中電灯の光をあてて、色による到達距離の違い(散乱度合いの差)や液体の色の見え方の変化を観察し、それらを通じて日中の空が青く見える理由や夕焼けが赤く見える理由を小学生に理解してもらうことを目的としている。これらは、小学5・6年生の総合的な学書の時間で、実際に演示した。実験に使用する水溶液としては、日常生活の中で箇単に入手可能なものを使用することで、再現実験が容易に実施できるようにした。また、実験の効果を増す目的で、きれいな夕焼け色を実現するために適した水溶液濃度と水槽長さとの関係を調べた。
著者
室谷 心 水谷 雅志
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.25, pp.19-20, 2008

学生に物理が実生活に"使える"道具であり、人間の体も当然物理法則に従うものであるということを理解させるための教材として、食事、代謝、体脂肪燃焼といった事柄をエネルギーの視点から整理する。
著者
五十嵐 崇禎 坂本 正博 田代 正輝 谷垣 賢一 我妻 祐樹 山内 美和 谷 正敏
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.16, 1999

普段聞いている音がどのように聞こえてくるのか疑問に思い、音の伝わり方について糸電話を使って研究を行った。糸の状態や種類、用いるコップの種類の違いに着目し、13種類の糸電話を作って音の大きさや聞こえ方の違いを調べたところ、音が伝わっている時の糸が震えていたことから、音は糸を振動させて伝わっているという考察を得た。
著者
川角 博
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.26, pp.62-63, 2009-08-04

ヤモリは壁面や天井を自由に歩くことができるのは、ヤモリの指に無数に生えている毛(電子顕微鏡での写真で見られる)が壁との分子間力により、強く壁に吸着できるからである。テフロン加工フライパン面は、他の物質との相互作用が小さい。従って、このフライパン面上でヤモリが滑りやすいと考えた。実験の結果、ヤモリはテフロン加工フライパン上で滑ることが分かった。ここから、摩擦力についても考えたい。
著者
鈴木 一良 塚林 功
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.114-115, 2005-08-06

「理科嫌い」を克服しようと多くの試みがなされている.工学部進学者であっても「理科嫌い」は多い.本学で,この数年,基礎物理の履修者,合格者が激減している.この激減傾向は本学だけのものではないであろう.この原因を学生の学力不足などの問題ととらえてしまえば,問題は現代社会の子育て・教育全般に拡散してしまう.確かに,学力不足は問題に違いないが,学力不足が生ずる原因は「理科嫌い」にあるのではないだろうか.というのは,「理科嫌い」の学生には,「量」,あるいは「量」と「量」の関係に対する極めて基本的な認識に欠陥があるように思われるからである.児童・生徒・学生が,驚き,感動し,自ら試し,測定し,データをプロットし,楽しめる素朴な実験セットが提案されている.実験は真空バズーカ砲,空気の重さの測定,自分の呼気で自分をリフトアップするなど一組として行う.本実験は,小中高どの段階で行っても,物理量を体験させるという意味で有効と思われる.
著者
伊東 敏雄
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.56-57, 2005

新入生が理科の数値をどのくらい知っているかを調査し、過去のデータを比較した。ゆとり教育による学習時間の減少を反映して、また生活が便利になったことを反映して、受験に関係しないような数値、身の回りの理科の数値の認識度は、少しずつ低下している。例えば乾電池の電圧を1.5V前後に答えるものは7、8年前の7割から5割程度に低下した。さらに数値の単位に関して、無頓着になる傾向にある。台風の時期には「ヘクトパスカル」はよく聞く単位であるが、「ヘクト」は昨今の学生の耳には聞こえてないようである。
著者
浮田 裕
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.25, pp.29-30, 2008-08-04

「数学・理科甲子園」は,兵庫県教育委員会の主催で県内の高校生3人が1チームとなり,数学,理科,科学技術等の知識,技能を用いて,日常生活と関連づけながら科学的に問題を解決するとともに,論理的に説明することによるプレゼンテーション等を行い,互いに切磋琢磨することにより,科学技術等に対する興味・関心,意欲・能力を高めることを目的としている。今回は,特に大会役員として取り組んだ2006年度の本戦(Bブロック)の理科実験(紙の構造物工作による強度の競技)と2007年度の決勝戦(天井の高さの測定)について報告する。