- 著者
-
篠原 新
- 出版者
- 広島修道大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2015-04-01
これまでの日本社会党に関する研究ではイデオロギーや政党組織に注目が集まる一方で、社会党が行ってきた国会質問についてはほとんど注目されてこなかった。本研究では、政府への鋭い追及で「国会の爆弾男」と呼ばれた楢崎弥之助元衆議院議員の資料を分析し、社会党による国会質問を実証的に研究した。その結果、楢崎が外交安保だけでなく地方自治にも関心を抱いていたこと、さらには、非核三原則をめぐる国会質問で、楢崎が計画していた質問の全体構造やその後の政府方針の変化、さらには楢崎が計画はしていたが実際には言及できなかったことなどが明らかとなった。