著者
奥田 均 野田 勝二 平林 利郎 米本 仁己
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.342-344, 2005-07-15

成熟期の異なる13品種のウンシュウミカン(Citrus unshiu M.)を対象に芽の休眠(paradormancy)の深さを枝挿し法により比較した.ウンシュウミカンの芽の休眠は9月下旬を中心に9月から10月にかけて深かった.そこで, 9月下旬にDTB(萌芽所要日数)を指標にして休眠の深さを比較したところ, 11月中旬までに果実が成熟する早生・極早生種および'久能温州'は21日以内に萌芽することはなかった.それ以降に成熟する品種は21日以内に萌芽し, DTBは成熟期が遅い品種ほど短かった.これらのことによりウンシュウミカンの芽の休眠には品種間差が存在し, それは果実の成熟期と関連することが示唆された.
著者
奥田 均 野田 勝二 平林 利郎 米本 仁己
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.342-344, 2005-07-15
参考文献数
5
被引用文献数
4

成熟期の異なる13品種のウンシュウミカン (<i>Citrus unshiu</i> M.) を対象に芽の休眠 (paradormancy) の深さを枝挿し法により比較した. ウンシュウミカンの芽の休眠は9月下旬を中心に9月から10月にかけて深かった. そこで, 9月下旬にDTB (萌芽所要日数) を指標にして休眠の深さを比較したところ, 11月中旬までに果実が成熟する早生・極早生種および&lsquo;久能温州&rsquo;は21日以内に萌芽することはなかった. それ以降に成熟する品種は21日以内に萌芽し, DTBは成熟期が遅い品種ほど短かった. これらのことによりウンシュウミカンの芽の休眠には品種間差が存在し, それは果実の成熟期と関連することが示唆された.