- 著者
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小川 裕子
矢ノ下 良平
辻本 雅文
後藤 芳邦
池本 守
秋元 義弘
三浦 ゆり
粂田 奈宝子
- 出版者
- 帝京平成大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2016-10-21
免疫関連タンパク質のDPP IV、IgA、唾液タンパク質のムチン5B、口腔内細菌由来のLPSは、ヒト唾液由来エキソソーム表面に緩く相互作用している。これら表面分子のうちムチン5Bは消化酵素で分解され、IgAおよびLPSの大部分はゲルろ過クロマトグラフィーによりエキソソーム表面から剥がれるが、一部は強固に結合していた。表面分子を除去したエキソソームはマクロファージからのNO産生を増強させた。本作用には膜貫通タンパク質であるDPP IVがLPSと協調している可能性を見いだした。唾液由来の粘膜免疫エキソソームは口腔内では免疫系の過剰な活性化を抑制し、消化管内では免疫系の活性化に関与する可能性がある。