著者
続木 康伸 成田 光生
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.5, pp.986-990, 2015-05-10 (Released:2016-05-10)
参考文献数
10

症例は,30歳代女性,1卵性双生児の姉妹.開封し常温保存した市販のミックス粉を使用してお好み焼きを摂取した.摂取後より,アナフィラキシー症状を認め,当院救急搬送となった.血清特異的IgEで,家塵ダニが高値であったこと,プリックテストにて実際に摂取したお好み焼き粉は強陽性に加え,顕微鏡下に多量のダニを確認した.以上より,お好み焼き粉中に発生したダニの経口摂取によるアナフィラキシーと診断した.