著者
羽田 裕亮 山内 敏正 門脇 孝
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.4, pp.735-741, 2015-04-10 (Released:2016-04-10)
参考文献数
8
被引用文献数
2 1

肥満症の治療薬はこれまでにも多く開発されてきたが,副作用や効果の面で十分なものがなく,シブトラミンやリモナバンのように副作用で発売中止になった薬剤も多くある.現在,日本で使用され得るものはマジンドールとセチリスタットだけであり,また,セチリスタットは保険未収載である.現在もセロトニン受容体アゴニストのロルセカリンや合剤のトピラマートやContrave®といった新しい薬剤の開発が進んでおり,その動向が注目される.