- 著者
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横川 隆志
大野 敏
能村 友一朗
久野 美由紀
- 出版者
- 岐阜大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2011
真核生物や古細菌では、タンパク質の生合成で主要な働きをするtRNAの遺伝子にイントロンが含まれている場合がある。このイントロンが除去され、成熟したtRNAが生成されるためには、RtcBという酵素がイントロンが除去された後のRNA断片を結合すると考えられるが、その際、イントロンを環状化していることが確かめられた。環状イントロンの働きは未知数であるが、環状イントロンはメタン生成古細菌 Methanosarcina acetivorans の細胞内で安定に存在することがわかった、またイントロンを持たないバクテリアにもRtcBは存在するので、このような環状RNAの機能についてさらに理解を深めたい。