著者
矢崎 弘志 平野 浩 富田 薫 舟越 功 古山 準一 岡澤 林太郎 水尾 仁志
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.95, no.11, pp.2295-2297, 2006-11-10 (Released:2009-03-27)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

E型肝炎は, 本邦に於いて看過できない頻度で発生しており, 特に北海道では患者数も多く, 豚の内臓肉摂取によるfood-borne transmissionの可能性が強く示唆されている. 北見市にある我々の施設において, 2003年9月から2005年3月までの1年半の間に5例のE型肝炎症例を経験した. 全例発症の2~7週前に豚レバーないし豚ホルモンを摂取していた. 感染予防のために, 十分な加熱調理と調理器具や手指などの消毒・洗浄が重要である.