著者
瀬見井 純 船越 吾郎
出版者
あいち産業科学技術総合センター企画連携部企画室
巻号頁・発行日
no.4, pp.104-107, 2015 (Released:2016-07-20)

清酒製造用の吟醸香高生産酵母を用いて、温度制御を行いながら長時間パン生地を発酵させた。その結果、吟醸香の主成分の一つであるカプロン酸エチルの濃度が、発酵時間の延長に伴いパン生地中で増加することがわかった。吟醸香を官能的に認識できるパンを作製するため、発酵温度、糖、酵母の配合比率について検討し、発酵条件の最適化を行った。その結果、吟醸香高生産酵母を用いて所定の発酵条件にてパン生地を発酵させることにより、吟醸香様の香りをもつパンを作製できることが明らかとなった。
著者
廣瀬 繁樹 船越 吾郎
出版者
愛知県産業技術研究所
雑誌
愛知県産業技術研究所研究報告 (ISSN:13479296)
巻号頁・発行日
no.7, pp.122-125, 2008-12

涼しい衣服「クールウエア」の開発には、衣服内の換気が進みやすいように、空気の流れる空間の有無が非常に重要であり、通気性が高く、はりのある服地がクールウエアに適していると考えられる。そこで、最近尾州産地で開発された服地の中で、夏向けの服地を収集し、その中から、通気性も十分大きく、はりも十分に持ち合わせ、滑脱抵抗力も高く、比較的縫製しやすい、抄繊糸/バンブーレーヨン織物をクールウエア用服地として選択した。また、PPSモノフィラメント糸を用い、風通しが良い縫製副資材(肩パットや増芯、裄綿、袋地)の開発も試みた。さらに、これらを用いた衣服の開発およびその評価を行った。その結果、産地繊維業界が得意とする夏向服地の特徴を活かした軽量で涼しい「クールウエア」を開発することができた。