出版者
愛知県産業技術研究所
雑誌
愛知県産業技術研究所研究報告 (ISSN:13479296)
巻号頁・発行日
no.2, pp.132-133, 2003-12

納豆菌Bacillus subilis var. naoの高橋菌と宮城野菌は、乾燥オカラや大豆煮汁粉の培地で増殖可能であった。固体培養では、20%乾燥オカラ培地で宮城野菌の場合のみジピコリン酸が生産された。大豆煮汁粉の液体培地では、大豆煮汁粉が2%より0.5%で多量のジピコリン酸が生産された。また、ジピコリン酸の生産は、培養条件や栄養状態に伴う芽胞形成によって変動した。ビタミンK2であるメナキノン-7(MK-7)の生産は高橋菌の方が宮城野菌より優れており、この生産は増殖に連動することが判明した。
著者
鳥居 貴佳 近藤 徹弥 半谷 朗 三井 俊
出版者
愛知県産業技術研究所
巻号頁・発行日
no.10, pp.82-83, 2011 (Released:2013-10-08)

イチジクが有する抗アレルギー作用を効果的に利用するため、培養細胞を用いたβ‐ヘキソサミニダーゼ遊離阻害率を脱顆粒反応の指標として抗アレルギー作用を示す成分の特性を検討した。イチジク果汁をHP-20樹脂に添加して、80%メタノールで溶出することにより抗アレルギー成分を粗精製した。これをポリビニルポリピロリドンに接触させたところ、β‐ヘキソサミニダーゼ(β‐HEX)遊離阻害率が低下した。このことからポリフェノールがβ‐HEXの遊離に関与していることが考えられた。また、沸騰水中で加熱処理したところ、β‐HEX遊離阻害率が未処理の試験区と比較して高くなった。
出版者
愛知県産業技術研究所
雑誌
愛知県産業技術研究所研究報告 (ISSN:13479296)
巻号頁・発行日
no.4, pp.168-169, 2005-12

愛知県特産の水産物水抽出物から漬物に有用な乳酸菌の生育、及び乳酸の生成を促進するものを選択した。その結果、大根ジュースにアカシャエビ、ヒイカ、アサリ抽出液を加えることで、D-133株、L-14株のいずれの乳酸菌を接種しても、乳酸菌数が大きく増加した。特にアカシャエビ抽出液はL-14株の生育、乳酸の生成に大きく寄与した。
著者
近藤 正夫 岩月 志真 高木 里枝
出版者
愛知県産業技術研究所
巻号頁・発行日
no.2, pp.132-133, 2003 (Released:2011-03-05)

納豆菌Bacillus subilis var. naoの高橋菌と宮城野菌は、乾燥オカラや大豆煮汁粉の培地で増殖可能であった。固体培養では、20%乾燥オカラ培地で宮城野菌の場合のみジピコリン酸が生産された。大豆煮汁粉の液体培地では、大豆煮汁粉が2%より0.5%で多量のジピコリン酸が生産された。また、ジピコリン酸の生産は、培養条件や栄養状態に伴う芽胞形成によって変動した。ビタミンK2であるメナキノン-7(MK-7)の生産は高橋菌の方が宮城野菌より優れており、この生産は増殖に連動することが判明した。
著者
間瀬 雅子 鬼頭 幸男 中莖 秀夫
出版者
愛知県産業技術研究所
雑誌
愛知県産業技術研究所研究報告 (ISSN:13479296)
巻号頁・発行日
no.2, pp.116-119, 2003-12

菓子パンの保存試験中における匂いの変化について分析した。半導体匂いセンサによって菓子パンの匂いを解析したところ、パンの匂いの違いを判別することができた。また、匂いセンサが感知する匂いのパターンは菓子パンの製造後の経過日数に応じて一定傾向に変化することがわかった。賞味期限の特に長いパネトーネデニッシュについてヘッドスペースガス成分を調べたところ、特定のピークが保存中に増加することがわかった。
著者
廣瀬 繁樹 船越 吾郎
出版者
愛知県産業技術研究所
雑誌
愛知県産業技術研究所研究報告 (ISSN:13479296)
巻号頁・発行日
no.7, pp.122-125, 2008-12

涼しい衣服「クールウエア」の開発には、衣服内の換気が進みやすいように、空気の流れる空間の有無が非常に重要であり、通気性が高く、はりのある服地がクールウエアに適していると考えられる。そこで、最近尾州産地で開発された服地の中で、夏向けの服地を収集し、その中から、通気性も十分大きく、はりも十分に持ち合わせ、滑脱抵抗力も高く、比較的縫製しやすい、抄繊糸/バンブーレーヨン織物をクールウエア用服地として選択した。また、PPSモノフィラメント糸を用い、風通しが良い縫製副資材(肩パットや増芯、裄綿、袋地)の開発も試みた。さらに、これらを用いた衣服の開発およびその評価を行った。その結果、産地繊維業界が得意とする夏向服地の特徴を活かした軽量で涼しい「クールウエア」を開発することができた。