著者
芝 奈穂
出版者
愛知学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、リージェンツ・パークの成立過程を調査し、19世紀英国都市公園の発展を考察した。その結果、本公園は、計画初期段階では、王室による不動産経営という側面が強く、19世紀後半においても、敷地内に設置された動物園や植物園の存在から明らかなように、富裕層への娯楽提供という側面が顕著であったことが判明した。19世紀を通して、完全に「公園」と呼ぶには限定的と言わざる得ない複合的な空間であったことが明らかとなった。