著者
芦塚 伸也
出版者
宮崎大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

アドレノメデュリン(AM)は様々な生理作用を有する生理活性ペプチドであり、炎症性腸疾患モデル動物にも治療効果を示す事が明らかとなっている。今回我々は、非盲検前向き予備試験として、炎症性腸疾患(IBD)患者に対しAM静注(1日8時間、14日間)を行い、安全性および臨床的有効性に関し検討した。その結果、AM投与2週間後、臨床症状の有意な改善と大腸潰瘍の粘膜修復を認めた。また、AM投与にて炎症性サイトカインの低下を認めた。また、明らかな有害事象は認めなかった。AMはIBD患者に対しても治療効果を示した。