著者
花木 明人 大鐘 武雄 小川 恭孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.629, pp.21-26, 2000-02-18

本報告では, アレーアンテナとMLSEを用いた時空間等化処理において, 複雑な処理を必要とするが優れた特性を有するarray processing MLSEと, 若干特性が劣化するものの簡易に時空間等化処理を実現できる縦続接続法について考察するとともに, それらの手法を互いに組み合わせた新たな手法を提案する.計算機シュミレーションよる検討の結果, 提案手法の一つSSW-MLSEは, array processing MLSEと比較してブランチメトリックの演算量が大きく減少するにも関わらず同等の平均BER特性を示すことがわかった.特に, アレー素子数が7以上の場合はarray processing MLSEよりも優れた特性を示すことがわかった.