著者
花田 岳美
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.27, no.7, pp.595-602, 1984 (Released:2012-09-28)
参考文献数
12
被引用文献数
3 2

通常の出版物の流通経路を通らず, 配布が限定されていたりして入手の困難な資料がグレイ・リテラチャーで, non-conventional literature(非定形文献)とも呼ばれる。書誌的コントロールが十分でないものが多い。テクニカルレポート, 翻訳, 会議資料, ある種の雑誌, 企業文献, 政府文書などがこれに入るが, これにとどまらず, また資料によって灰色の程度はさまざまである。入手性を改善する動きとして米国のNTISを主とする活動, 欧州のSIGLEシステム, BLLDの活動にも言及した。日本においては改善の動きは少なかったが, JICSTの公共資料データベースの作成はその第一歩であろう。
著者
花田 岳美
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.895-901, 1991
被引用文献数
3 6

少部数で配布先が限定されていたりして所在確認と入手の困難な灰色文献には重要な資料も多く,新日米科学技術協力協定中に見られるように国外からの要望も大きい。日本国内で生産され,灰色文献と見なすことのできる文献の種類を概観し,灰色文献を扱っている情報サービスの動きを述べ,灰色性を薄める方策を論じた。