著者
苣田 慎一 吉田 正雄 苅田 香苗
出版者
杏林大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

マイクロプラスチック(粒径5mm以下のプラスチック粒子。以下MP)の生態系への影響や、生物濃縮による人体への影響が懸念されているが、MP自体の生体毒性を評価する基礎的データはまだ少ない。一方で、疫学調査ではプラスチック由来の化学物質と肥満や糖尿病の発症について関与が示唆されている。本研究では、糖尿病、網膜症、白内障、腎症を示すメダカを用いて、MP摂取が代謝系や病態、生殖機能への修飾因子となり得るかを中心課題とする。本申請研究により、ヒトへの外挿可能性を吟味した上で、衛生学・公衆衛生学的に意義ある基礎的データを得られることができると考える。