著者
大原 貴都 藤平 達 茂岡 知彦 新田 泰広 岩崎 力 杉山 達也
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2014-SLDM-165, no.5, pp.1-6, 2014-03-08

組込みシステムの開発効率向上のため,MATLAB 注 1/Simulink 注 2を用いたモデル駆動開発の適用が進められている.モデル駆動開発の一つである SILS では,S-Function ブロックを用いてソフトウェアをモデル上に取り込む.しかし,S-Function ブロックを用いた際,ブロック間の信号量に比例してシミュレーション速度が低下する課題がある.本稿では,共有ライブラリを用いることで Simulink ブロック間の信号量を削減し,高速なシミュレーションを可能とするモデル構成を提案する.提案手法を業務用空調機器に適用し,暖房のシミュレーション時間を約 90%削減し,本提案手法の有効性を確認する.