著者
山口 鉄平 新田 泰広 稲葉 雅美 秋山 義幸 杉山 達也 川上 真澄 島袋 潤 小川 秀人
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2012-SE-176, no.1, pp.1-6, 2012-05-14

制御機器のソフトウェア開発では,制御パラメータの調整工数削減による開発工数削減を目的に,モデルベース開発の適用がすすんでいる.制御式を設計する制御設計者とソフトウェアを開発するソフト開発者の違いや,制御式が書かれた制御仕様書と機器の動作実現方法が書かれたソースコードの違いにより,従来の開発方法からモデルベース開発への移行は困難となっている.本報告では,モデルベース開発時に,制御設計者によるモデルの修正とシミュレーションが可能な新たなモデルベース開発への移行方法を提案する.提案方法は,3パターンでのソースコードのリファクタリングと,モデルとソースコードのデータの受け渡しおよび処理の呼び出しを定義するという特徴を持つ.
著者
大原 貴都 藤平 達 茂岡 知彦 新田 泰広 岩崎 力 杉山 達也
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2014-SLDM-165, no.5, pp.1-6, 2014-03-08

組込みシステムの開発効率向上のため,MATLAB 注 1/Simulink 注 2を用いたモデル駆動開発の適用が進められている.モデル駆動開発の一つである SILS では,S-Function ブロックを用いてソフトウェアをモデル上に取り込む.しかし,S-Function ブロックを用いた際,ブロック間の信号量に比例してシミュレーション速度が低下する課題がある.本稿では,共有ライブラリを用いることで Simulink ブロック間の信号量を削減し,高速なシミュレーションを可能とするモデル構成を提案する.提案手法を業務用空調機器に適用し,暖房のシミュレーション時間を約 90%削減し,本提案手法の有効性を確認する.