著者
范 春 長尾 智晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-08-13

近年CG・画像処理技術の発展に伴い特殊効果を用いた画像を生成する技術が飛躍的に向上したが, 我が国は米国等に比較して一歩遅れているのが現状である. そこで筆者らはバーチャルアクターシステムと称する"実際の演技を伴わず, あたかもその仮想あるいは実在の人物がそのような演技をしたかのような映像を作成する"計算機によるシステムを構築中である. これまでにもそのような映像を作成した例は報告されているが, 本システムでは画橡処理技術によって必要な処理の一部を自動化することによりオペレータの作業の負担を可能な限り軽減することを目的としている. 本システムは画像処理とCGの融合システムであり, 現在は顔領域抽出など, 本システムにおける要素技術の開発を行なっている. 本稿では, 本システムの概要と課題, および動画像中の人物の顔の置き換えに関する基礎的な実験例について報告する.