著者
我妻 玲 荒川 正行
出版者
東京女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

超高齢社会に突入した我が国においては、高齢者のQOLの低下を防ぐことは、大きな社会的課題である。高齢者が健康的で豊かな日常生活を送る上で最も基本的かつ重要なことは、自由自在に身体を動かせることである。しかしながら、加齢に伴い骨格筋の量・機能は低下する、いわゆるサルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)が起き、運動能力は徐々に低下することはよく知られている。1990年代以降、世界中でサルコペニアに関する研究が行われているが、有効な予防法や治療法は確立されていない。本研究では、新たな治療法として期待されているビタミンDの骨格筋における生理的役割について明らかにすることである。