著者
荒磯 恒久
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.1_1-1_12, 2014 (Released:2014-02-24)
参考文献数
7

産学官連携のステップを「基礎研究―開発研究―商品化」と置き,それぞれのステップを遂行する機関を当てはめると,アメリカ合衆国とヨーロッパでは大きな差がみられる.アメリカでは大学の活動が開発研究に大きく及んでいて技術移転は容易に行われる.また,そのために起業家教育とエンジェルやベンチャーキャピタルによる資金支援が十分に機能している.一方ヨーロッパでは大学のミッションは基礎研究にあると考えられているため,開発研究には特別なミッションを持った開発研究を重点的に行う研究機関が置かれている.政府の役割は大きく,それらの研究機関の支援,およびスタートアップ企業への支援も行っている.我が国では大学は基礎研究志向であり,また開発研究を行う機関が脆弱であるという弱点がある.
著者
荒磯 恒久
出版者
日本膜学会
雑誌
(ISSN:03851036)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.3-13, 1994-01-01 (Released:2011-08-16)
参考文献数
26
被引用文献数
1 1

In order to understand the fluid nature of biomembrane, which plays crucially important role in many aspects of life phenomena, the molecular motion of phospholipid and membrane protein is discussed in this review. It is shown that the primary determinant for the fluidity in the lipid bilayer and the rate for diffusive motion of lipid and protein molecules is the width and rate of wobbling motion of phospholipid acyl-chain in the nanosecond time region. For the lateral and rotational diffusion rate of membrane proteins, however, interaction between protein and cytoskeleton is also important as the secondary determinant. The rate of segmental motion of protein is partly governed by the surrounding phospholipid species, suggesting that specific phospholipids support the optimum conditions in protein structure to develop its action.Consequently, the term “membrane fluidity” is complex conception having a hirarchical structure which consists of lipid and protein molecules.
著者
荒磯 恒久
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.116, no.3, pp.152-155, 1996-02-20 (Released:2008-04-17)
参考文献数
16
著者
荒磯 恒久
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-5, 2005 (Released:2006-01-20)
参考文献数
6
被引用文献数
3

NPO法人「産学連携学会」は公共性を高め, 社会に対する役割を今まで以上に果たさなければならない. 産と学という異なるドメインの融合プロセスを提示し知的生産のメカニズムを解明することにより産学連携活動を活性化し, 併せて産学連携学の確立を目指した研究交流を推進することが求められている.