著者
荻 あや子 玉谷 奈都美 岡山 加奈
出版者
岡山県立大学保健福祉学部
雑誌
岡山県立大学保健福祉学部紀要 = BULLETIN OF FACULTY OF HEALTH AND WELFARE SCIENCE, OKAYAMA PREFECTURAL UNIVERSITY (ISSN:13412531)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.131-141, 2015-03-12

本研究は大学生が入院患者であると想定し、看護師のどのような化粧が、患者に好印象を与えるのかを明らかにすることを目的に、A 大学3 学科の学生126 名に質問紙調査を実施した。その結果、濃い・派手な化粧の印象は「話しかけにくい・近づきにくい」「怖い」が多く、薄い・地味な化粧の印象は「話しかけやすい・近づきやすい」「清潔」が多かった。看護師の化粧A(薄)~ E(濃)の評価では、化粧B が最も高く、化粧A、C、D、E の順に低くなった。5 項目の平均評価得点は化粧A ~ C までが3 点以上であった。項目ごとでは、化粧A は真面目さの評価が高く、化粧C、D では明るさの評価が高かった。看護師の化粧では、化粧A のファンデーションと眉ずみに化粧B のチークと口紅を加え、顔色を健康的で明るい印象にすることで患者に好印象を与え、評価が高まることが示唆された。