著者
菅原 拓哉 降旗 建治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.253, pp.37-40, 2006-09-18

本論文は,耳朶部位透過型脈波センサ出力に同期した2対パルス(10ms)フリッカーの遅延時間(Δt)に対する融合閾値(Flicker Fusion Threshold Δt<10ms)から弁別可能(Clearly Separable Δt≫30ms)までの範囲,すなわち極限法による上昇系列1回の点滅が2回に見える閾値と下降系列2回の点滅が1回に見える閾値の平均遅延時間,いわゆるFlicker Order Threshold (FOT)に関して検討している.心理測定関数にロジスティック関数を用いて評価すると,血流量の違いによってFOTも異なることがわかった.