著者
菅原 衣織 伊藤 貴之
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.51-55, 2013-09-27

概要:声色の印象が与える効果はコミュニケーションにおいて約4 割を占めるという考え方がある.これは声色が言葉以上にものを語る可能性を示唆している.本研究では倍音という観点から音声を分析し,声の傾向を視覚化し提示することで,ユーザの目指す理想の声に近づけるような支援システムの開発を目標にしている.その前段階として,専門知識の無いユーザでも自分の声の傾向を把握できるプロトタイプのアプリケーションを提案する.
著者
菅原 衣織 伊藤 貴之
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.373-374, 2015-03-17

声質や声調が与える効果は言語情報よりも大きく,コミュニケーションにおいて約4割を占めるという考え方がある.このように声の印象が日常生活に少なからず影響を及ぼすと考えられるが,どんな声がどんな状況でどんな個人性を持つ他者にいい印象を与えるのかは不明瞭である.そこで本研究では聴取評価を行い「いい声」がどのような音響的特徴量によって成立するのか調査した.調査の結果,印象評価値と基本周波数の平均値,単位時間あたりのフレーム数,フォルマント構造との間に相関が見られた.これら結果を基に視覚変数によって「いい声」を判定するアプリケーションを開発し,自己の声の特性を知る手段として提案する.