著者
菊子 桃太郎 橋本 直
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2022論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, pp.71-74, 2022-08-25

近年,VRの体験を充実させるために,さまざまな触覚提示の手法が提案されている.我々はこれまでの研究で,頭部への物体の侵入感を,ヘッドマッサージャを用いて提示する装置を開発した.この装置を利用した作品において,頭部に植物が根付いていくような感覚を提示できることを確認しているが,その生起メカニズムについては科学的に解明されていない.本研究では,頭部において侵入感が生起する条件について調査するために,刺激の移動距離,移動速度,提示箇所の数について比較する実験を行った結果,刺激の移動距離,提示箇所の数が増加すると,知覚する侵入感が大きくなることが示唆された.