著者
中澤 隆雄 甲賀 哲義 菊村 忠由
出版者
公益社団法人日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次論文集 (ISSN:13477560)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.457-462, 2000-06-01

電炉水砕フェロニッケルスラグ(FNS5)の細骨材への混合率を0,50および100%として,目標スランプを8cmと18cmとした2つの配合について,フレッシュコンクリートの性質や,硬化時の圧縮強度を検討した結果,スランプロスはFNS混合率50%と100%ではさほど差はないこと,運搬時間が0〜30分の間において,空気量はFNS混合率にかかわらずかなり減少し単位容積質量の変化に対応すること,ブリーディング量はスランプやFNS混合率が大きいほど大きくなること,水セメント比が同じであればFNS混合率の相違や運搬時間の差の圧縮強度への影響はほとんどないことなどが確認された。