著者
谷沢 昭行 古藤 晋一郎 中條 健 菊池 義浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.644, pp.85-88, 2004-01-28
被引用文献数
2

H.264では,様々な予測ブロック形状や予測信号生成手段が用意されており,多数の符号化モードの中から,最適なモードを選択することで符号化効率の向上が得られている.しかし,Lagrangeの未定乗数法に基づいたレート-歪み最適化モード判定を用いると,符号化効率が大幅に向上する反面,演算量が膨大になるという問題がある.本稿では,階層的且つ適応的にモード数を削減することで,符号化効率の低下を抑えつつ高速に好適な符号化モードを決定する手法を提案する.
著者
菊池 義浩 渡辺 敏明 駄竹 健志 中條 健 永井 剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11

現在、ISO・MPEG4、ITU-TLBCにおいて、超低ビットレートでも高い符号化品質が得られ、伝送路誤りに対して高い耐性を有する動画像符号化方式が検討されている。誤りを考慮しない従来の動画像符号化方式では、可変長符号の同期はずれにより多くの情報が失われる問題点があった。特に、モード情報や動きベクトル情報が失われると大きな画質劣化につながる。ここでは、動きベクトル情報の符号化にベクトル量子化を用い、VQインデックスを固定長符号化することによりこの問題を解決する方式を提案する。さらに、領域形状と動きベクトルをまとめてVQする領域分割動き補償を行うことにより符号化品質の改善をはかる。