3 0 0 0 OA 浮世続

著者
菱川〔師宣//画〕
出版者
鱗形屋三左衛門
巻号頁・発行日
1684

書名は版心による。書題箋は「浮世都々幾」。菱川師宣が遊女・野郎等当代の風俗を描いたもので、見開き20図よりなる墨摺絵本。師宣最盛期の天和年間の代表作のひとつ。伝本は非常に少なく、天和2(1782)年刊本が東洋文庫に、天和4年刊本がニューヨーク公共図書館とボストン美術館に所蔵されている。本書は天和4年の刊本で、天和2年刊本の版木焼失後に再刻されたもの。年記以外は忠実に覆刻されており、「当風品絵づくし」という書名で伝存するものもある。稀書複製会(4期)等から複製が刊行されている。
著者
菱川〔師宣//画〕
出版者
柏屋与市
巻号頁・発行日
1680

作庭造園の絵本。版刻題簽には「新板築山図付庭尽全」とあるが書名は内題による。版刻浮世絵創始期の寛文から元禄にかけて活躍した菱川師宣(?-1694)が手がけた絵入り版本のひとつで、庭園に人物が調和して描かれている。本書には延宝8年版(初版)、元禄4年(1691)改版、刊年不明版とがあり、この本は延宝版である。全21図。元禄4年版は延宝版を底本とし江戸鱗形屋刊行、延宝版にある「きく水の庭」「四季の花段」「こがらしのもり」の3図を欠く。刊年不明版は元禄4年改版と同じであるが、さらに画中の人物が削除されている。