著者
萩原 卓也
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.93-93, 2012

本発表は、日本における女子プロレスラー(以下、レスラー)の痛みをめぐる経験をみていくことで、その経験を介して生まれる身体的な共同性を考察する。そこから、身体を介したエンパワーメントの議論や、スポーツにおける痛み研究が捉え損ねている、間身体的なつながりの位相を指摘することを目的とする。そして、その身体的な共同性こそが、レスラーたちを「エンパワー」している根本に存在するものである可能性を考えていきたい。