著者
俵 敏弘 武山 佳洋 葛西 毅彦 岡本 博之 上村 修二 井上 弘行 諸原 基貴 江濱 由松
出版者
市立函館病院
雑誌
函館医学誌 = Hakodate medical journal = Hakodate medical journal (ISSN:09100725)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.37-40, 2018-10-31

グリホサート・界面活性剤含有除草剤(glyphosatesurfactant herbicide;GlySH)は雑草枯死目的で用いられ,入手も容易であり,本邦では自殺目的の服用が多数報告されている1)。主な中毒作用としてはグリホサートによる腎機能障害や代謝性アシドーシス,界面活性剤による粘膜刺激・消化管腐食作用,肺障害,心筋抑制等が知られている2)。 今回我々は喉頭浮腫をきたした重症グリホサート中毒を4例経験したので,その病態および治療等について,文献的考察を加えて報告する。