著者
畑下 博世 鈴木 ひとみ 辻本 哲士 金城 八津子 植村 直子 河田 志帆 藤井 広美 橋爪 聖子
出版者
日本健康医学会
雑誌
日本健康医学会雑誌 (ISSN:13430025)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.43-51, 2013
参考文献数
15

A県断酒連盟会員143人に自記式質問紙調査を実施し,107人(有効回答率74.8%)から回答を得た。その結果,研究参加者は男性が9割以上で40〜70歳代が中心であった。人生で基も自殺を考えるようになった時期に半数以上が消えてしまいたいと考え,死にたいと考えた者は約4割,自殺の計画を立てたり行動を起こした者は全体の約2割強であった。自殺の年代,場所,方法などは警察庁の統計と同様であり,その当時の心身の状態および経済状態,家族や友人関係が悪化していたことが伺えた。これからの自殺対策には,家族を含む地域のネットワークが専門家と連携できる環境が作られ,自殺のサインに気づき,当事者から逃げずに国民1人1人が自身の問題として自殺予防に向き合うことが求められる。
著者
柴田 滋子 藤井 広美 川名 ヤヨ子 佐藤 みつ子
出版者
了德寺大学
雑誌
了徳寺大学研究紀要 (ISSN:18819796)
巻号頁・発行日
no.8, pp.41-46, 2014

高齢化やコミュニティの希薄化が進む中,大学として地域に貢献できることがないかと模索する中で,有志学生からなる地域保健活動グループRUNPを結成した.高齢化が進行するA市Bマンションとの協働により活動を定期的に行い,約2年が経過した.この活動を通して学生は世代を越えた交流を体験し,地域住民への理解を深めるとともに自らの気づきへとつながり成長がみられている.今後も継続することで学生の気づきの促進と地域との協働からコミュニティの活性化に貢献したいと考える.The residents of the apartment B in the city A are aging rapidly. Trying to find out what contribution we can make to the local community, we organized a community health activity group of volunteer students named RUNP(Ryotokuji-Urayasu, Nurse, Project). RUNP has periodically collaborated with the residents over period of two years and through the cross-generational exchanges, the students better understood the local inhabitants, also providing opportunities for student self-reflection. We want to continue the collaboration and contribute to the area, and give students opportunities for self-reflection as a result of such interaction.