著者
牧 保夫 藤井 省造 犬飼 鑑
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.421-424, 1977-05-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
12
被引用文献数
3 3

前報では含フッ素アラニン誘導体の合成について報告したが, 本報ではフェニル核にフッ素またはトリフルオコメチル基を有するフェニルアラニンを合成する目的で, フルオロベンジルクロリド類, トリフルオロメチルベンジルクロリド, クロロトリフルオロメチルベンジルクロリド類を合成し, アセトアミドマロン酸エチルを縮合させ, 7種の含フッ素DL-フェニルアラニン誘導体を合成した。トリフルオロメチル基を有する新規のアミノ酸は母体のフェニルアラニンより水に対し高い溶解度を示した。