著者
衣川 堅二郎 谷本 宜隆
出版者
日本育種学会
雑誌
育種學雜誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.341-344, 1987-09-01

ラテンアメリカ,ネパール,日本の在来トウモロコシ各35,7および2品種のカルス形成能とカルス生長能を,完熟穀実の胚盤培養によって評価した.培地はMURASHIGE and SKO0G(1962)による組成に1lあたり2,4-D5mg,蔗糖30gおよび寒天8gを加えて用いた,キューバのTuson1とネパールの128A2に高いカルス形成能が,ボリビアのPatillo,コロンビアのPOyaなどに高いカルス生長能がみられた.また,Cateto Sulinoなどではカルス形成能の異たる系統が分離した.どの品種においても植物体は再生しなかった.