著者
藤川 徳子 西 ヨシ子
出版者
The Japanese Society of Soil Zoology
雑誌
Edaphologia (ISSN:03891445)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.17-23, 2013-07-30 (Released:2017-07-20)
参考文献数
17

熊本県球磨地方でも食用筍出荷のための竹林の育成管理が盛んである.竹林内の古い孟宗竹の切り株の中の竹の皮,その腐植物や苔などからコンボウイカダニ属に属する新種タケノウチイカダニFissicepheus(Fissicepheus) takenouchiensis sp. nov.を採集し記載した.後体部中央部分に存在する横に太く帯状に伸びる肥厚模様と後体部前縁外側の大きく長い瘤状突起の形が特異的であり,また,口下片表面の横皺状の模様やすべての脚の〓節に突起のあることなどにより同属の他種から区別される.