著者
遠山 泰美 小野 志郎 西原 誠一郎
出版者
The Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers
雑誌
日本造船学会論文集 (ISSN:05148499)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.172, pp.383-391, 1992 (Released:2009-09-04)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

The first commercial ACV service started with Vickers VA-3 in Britain in 1962. Since 1964 Mitsui (MES) has been making R and D efforts in ACV production and constructed 29 hovercraft of MV-PP series.Recent MV-PP10, a diesel powered 105 passenger hovercraft has achieved high performance and remarkable running cost efficiency. The weight penalty due to the adoption of diesel engines and welded aluminium structures resulted in water drag increase particularly in low speed region. In order to overcome the water scoop, model tests and FEM numerical analyses together with full scale sea trials have been conducted. Full scale measurements with conventional rear skirt systems revealed that the rear skirts would scoop the sea water at about 8 knots.Through the research and development works new rear skirts were conceived and designed for actual use considering geometric instability of the inflated membrane. There were great improvements in the reduction of the drag compared with the conventional systems.Two MV-PP10 hovercraft equipped with the improved rear skirts are now in commercial service for access to Oita airport by Oita Hoverferry Co, Ltd.
著者
下井 信浩 長谷川 彰 谷田部 喜久夫 市村 洋 片桐 正春 西原 誠一郎
出版者
東京工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

我が国で初めて、東京高専の下井研究室と千葉大学の野波、研究室との共同研究により、開発された半自律型(制御面で完全自律とはまだ表現できない。)地雷探知用6足歩行ロボットの試作機(COMET-I)は、各々の歩行脚に高性能磁気探知器を搭載し、地中に埋設された対人地雷の信管部の金属反応を探知して、地雷に接触することなく回避することが可能である。これらの実験は、2000年2月22日に実地された一般公開野外試験等において基礎的な技術検証が得られている。(2月23日の朝日新聞及び読売朝刊等に掲載された)また、ロボット腹部には地中レーダによる埋設地雷探知器を搭載している。これにより埋設されている地雷が対人地雷であるか対戦車地雷であるか等を判断し、地雷埋設地帯において探知された地雷が対人地雷のみである場合は、速やかにロータリカッタ付の特殊車両等により埋設対人地雷を粉砕処理を実施することを可能にする基礎技術を得ることが出来た。地雷探知用半自律型6足歩行ロボット(COMET-I)の概略は、不整地歩行の安定性を考慮して歩行脚を6足とし、各脚は3関節の自由度を持ち平行リンク機構を用いた独立制御が可能である。また、地雷の埋設箇所を回避した時のバランスを失うことのないよう重心の安定性を考慮した設計がなされている。駆動用の電源は、短時間の作業にはバッテリーを搭載し、長時間の作業には外部から供給する。総重量は、約120Kg、外形寸法は1.4m×0.8m×1mであり、実用を考慮した形状をしている。また制御面においては、2台のパーソナルコンピュータを搭載して分散制御と姿勢制御を併用したニューラルネットワークを基本とする非線形制御を実施、外界センサー技術として可視光及び赤外線映像による画像認識技術と自己位置計測等に超音波及びレーザレンジファインダー等を用いている。