著者
西尾孔志
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.8, pp.1-1, 2010-05-07

映画は,作品とその中にあるテーマを,映像と音声により視聴者に向けて届ける芸術作品です.視聴者にその作品を,そして作品が伝えたいことを明確にあるいは印象的に届けるためにどうしたらいいか,そのためにどうすればよいかという知見は,計算機の情報処理結果を人間に届ける際にも通じるものがあると思われます.そこで,映画作りにおいて人間(視聴者も登場人物も)をどう捉えるか,という観点を中心に,映画がどうして観る人を引き込むかについて,実際の製作の様子を見ながら映像的/映画的観点で概説します.また,最新のインディーズ映画事情について,CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪エキシビション)という若手映画監督活動支援プロジェクトにディレクターとしてかかわっている立場から紹介いたします.