- 著者
-
西岡 賢祐
- 出版者
- 安全工学会
- 雑誌
- 安全工学 (ISSN:05704480)
- 巻号頁・発行日
- vol.53, no.6, pp.425-430, 2014-12-15 (Released:2016-07-30)
- 参考文献数
- 19
太陽光は新エネルギーとして期待されている.レンズやミラーで太陽光を集光することにより高密度なエネルギーを得ることができ,その活用範囲がさらにひろがる.集光型太陽光発電や,集光によって得られる高温を活用する太陽炉についての研究開発が近年さかんに行われており,実用化されている.集光型太陽光発電は,安価な光学系で太陽光を集光し小さな太陽電池に照射することで,高価な太陽電池の使用量を劇的に減少させコストを下げることができる次世代の太陽光発電である.また,太陽炉により 1 800℃以上の高温を得ることが可能であり,高温が必要な化学反応に使用されている.集光太陽光の活用技術について説明するとともに,その安全対策についても述べる.