著者
香川 豊宏 西明 仁 瀬々 良介 三輪 邦弘 田代 陽美子 小川 和久 和田 忠子 湯浅 賢治 坂元 英知 市原 隆洋 原田 理恵 太田 隆介
出版者
福岡歯科大学学会
雑誌
福岡歯科大学学会雑誌 (ISSN:03850064)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, 2001-12-30

近年ネットワーク上でのWebテキストが色々検討されてきており,当大学においても教育用データベースのサーバーが設置されて数年が経過している。しかしその内容はHTMLによるテキストやJPEG画像のみの教科書的なサイト運営に留まっており,インターネットの持つ双方向メディアとしての能力が十分に発揮されていないのが現状である。しかし,現在利用可能な最新のインターネット技術を用いれば,従来の印刷物をこえる双方向メディアとしてのWebテキストになることは十分に期待できる。そこで今回はフリーソフトであるGifBuilder1.0を用いてgifアニメーションのWebテキストへの利用を検討した。今回は二等分法についてのGifアニメーションを用いたコンテンツ作成を試みた。その結果Gifアニメーションを作成する場合にはフレームレートを1/100S〜100/100Sまで自由に選べるが,1/30S〜1/50Sに設定するのがアニメーションのスピードとして適切と思われた。また,画像の転送スピードを考慮して一つのアニメーションのファイル容量は100kbyte前後が望ましいと思われる。100kbyteであれば,あくまでも計算上ではあるがISDN128kbpsのネットワークで5秒以内の転送時間でアニメーションを読み込むことが可能である。またHTMLの一つであるイメージマップを用いることによりX線画像の解剖についての学習も行いやすいと思われた。今後はR-ASHやMPEGによる動画などをコンテンツに加え,学生が自己学習しやすいようなWebテキストを開発していきたい。