著者
泉 喜和子 下田 恒久 下田 哲也 香川 豊宏 池邉 哲郎 大関 悟
出版者
公益社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.261-265, 2010-04-20 (Released:2013-10-19)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

This report describes the feasibility of posterior-superior repositioning of the maxilla by Le Fort Ⅰ osteotomy with a pterygoid process fracture, while preserving the descending palatine artery. We examined movement accuracy and stability in 3 patients in whom maxillary protrusion with vertical maxillary excess was treated by moving the maxilla backward more than 4 mm. The postsurgical positions of the maxilla were more posterior than the presurgical expectations, but the differences were within 1 mm. Cephalometric analysis revealed that the differences in each measurement between immediately and one year after surgery were within 1 degree. Without mandibular osteotomy, maxillary protrusion can be satisfactorily treated with Le Fort Ⅰ osteotomy alone.
著者
香川 豊宏 西明 仁 瀬々 良介 三輪 邦弘 田代 陽美子 小川 和久 和田 忠子 湯浅 賢治 坂元 英知 市原 隆洋 原田 理恵 太田 隆介
出版者
福岡歯科大学学会
雑誌
福岡歯科大学学会雑誌 (ISSN:03850064)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, 2001-12-30

近年ネットワーク上でのWebテキストが色々検討されてきており,当大学においても教育用データベースのサーバーが設置されて数年が経過している。しかしその内容はHTMLによるテキストやJPEG画像のみの教科書的なサイト運営に留まっており,インターネットの持つ双方向メディアとしての能力が十分に発揮されていないのが現状である。しかし,現在利用可能な最新のインターネット技術を用いれば,従来の印刷物をこえる双方向メディアとしてのWebテキストになることは十分に期待できる。そこで今回はフリーソフトであるGifBuilder1.0を用いてgifアニメーションのWebテキストへの利用を検討した。今回は二等分法についてのGifアニメーションを用いたコンテンツ作成を試みた。その結果Gifアニメーションを作成する場合にはフレームレートを1/100S〜100/100Sまで自由に選べるが,1/30S〜1/50Sに設定するのがアニメーションのスピードとして適切と思われた。また,画像の転送スピードを考慮して一つのアニメーションのファイル容量は100kbyte前後が望ましいと思われる。100kbyteであれば,あくまでも計算上ではあるがISDN128kbpsのネットワークで5秒以内の転送時間でアニメーションを読み込むことが可能である。またHTMLの一つであるイメージマップを用いることによりX線画像の解剖についての学習も行いやすいと思われた。今後はR-ASHやMPEGによる動画などをコンテンツに加え,学生が自己学習しやすいようなWebテキストを開発していきたい。
著者
坂元 英知 市原 隆洋 原田 理恵 太田 隆介 小川 和久 瀬々 良介 香川 豊宏 田代 陽美子 三輪 邦弘 和田 忠子 湯浅 賢治
出版者
福岡歯科大学学会
雑誌
福岡歯科大学学会雑誌 (ISSN:03850064)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, 2001-12-30

【目的】CT検査において,照射するX線量は検査部位を基準に決定され,被写体の大きさは考慮されていないのが一般的である。しかし,被写体の大きさに画質は影響をうけると考えられる。そこで,検査部位のみならず,被写体の体厚を考慮した線量の適正化とその有用性について検討を行った。【対象・方法】CT(GE横河社製:Lemage Supreme)を使用し,胸・腹部用ファントム(京都科学標本社製)の厚みと線量を変化させてCT撮影を行いそれを指標とした。患者(2001年6〜9月:160人)は,腹部領域の画像を使用,それぞれの体厚とCT値の標準偏差を計測,そのデータより患者の至適線量,体厚における線量比を推測した。またその線量の変化におけるX線管球冷却時間の計測を行った。【結果】1, 両者の体厚における標準偏差値の差は0.5で平行な右上がりの直線を示した。2, 体厚が28cm以下の患者撮影線量は20〜35%減少した。3, 線量の減少に伴い,X線管球冷却時間は短縮した。【まとめ】以上の結果1, 画質の均一化2, 患者の照射線量の減少3, 管球冷却時間の減少(患者待ち時間の短縮)4, 管球の長寿命化5,病院収益の向上が考えられる。