著者
西村,次男
出版者
日本コンクリート工学協会
雑誌
コンクリート工学年次論文報告集
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, 1998-06-30

一方向繊維強化プラスチックロッドを構成する各種繊維が,純水,酸性およびアルカリ性の溶液によってどのような劣化を生じるかをより厳しい環境下(温度80℃,湿度60±2%)で劣化促進浸潰試験を実施し,浸漬試験後に繊維の強度ならびに走査電子顕微鏡を用いて微視的に観察し,各種繊維の劣化を明らかにした。その結果,アラミド繊維からなるテクノーラは,耐化学薬品性において強度低下は余り認めらず耐化学薬品性に優れていることが明らかとなった。しかし,アラミド繊維からなるケブラーk49,ガラス繊維およびかボン繊維は溶液の種類によってなんらかの影響を受け強度低下することが明らかとなった。