著者
竹末 俊昭 西澤 明洋 朝霧 重治
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.13, no.13, pp.40-45, 2008-03-30

本案件は、埼玉県川越市(通称:小江戸)のビールブランド「COEDO」のブランドデザインプロジェクトである。商品パッケージを含む、全ブランドアイテムのリニューアルを行い、かつてのいわゆる「地ビール」から「プレミアムビール」へのブランドリニューアルを行うことが最大の目的であった。ブランドロゴと日本の色をコンセプトとしたデザインはブランド認知の向上とプレミアムブランドに相応しい表現の両立を狙った。大手メーカーがひしめくビール市場の中で「中小企業でもデザインによって確固たるアイデンティティを獲得できる」ことを実践するため、コンセプトから商品の細部、ブランド戦略に至るまで時間をかけて丁寧に作り込んだ。デザインが一企業の為だけにとどまらず、川越地域(小江戸)全体のイメージ向上に貢献できることを目指し、COEDOの世界観を構築していった。
著者
石川 誠 山野 英嗣 朴 鈴子 豊田 直香 羽田 聡 不動 美里 黒澤 浩美 平林 恵 木村 健 松村 一樹 西澤 明 竹内 晋平 西村 大輔
出版者
京都教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

生涯を心豊かに生きるための基盤作りとして,学校と地域の美術・博物館が相互の知見を共有し,知的財産(コレクション)を活用した鑑賞学習を多様に試行して七つの実践モデル(CD-ROM)にまとめた。従来,学校で扱いにくいかった分野にも対象を広げ,映像やワークショップ・プログラム,「書」など,実践に一つの道筋を付けたといえる。また,こどもの鑑賞過程で「見る」と「つくる」の密接な関係が確認され,実践計画の立案に示唆が得られた。この成果を公開討論会で問い,社会的な評価を受けている。